事業創造に取り組む経営者の生態系を大学が育てられたら

みやぎCOC+事業の一環として、

  1. 人材採用・定着セミナー(2019.09.05実施)
  2. 地元企業魅力発信イベント(2019.10.06開催)
  3. 経営革新・戦略セミナー

の三つのステップを通して、持続的な競争優位を生み出し続ける企業の生態系づくりを目指すプログラムを展開している。

その第3ステップとして、

「将来の利益」を創る経営革新プロジェクトの設計

と題したセミナーを実施した。

今回のセミナーの流れは

  1. 「現在の利益」と「将来の利益」
    「将来の利益」づくりに経営者としてどれだけ注力するか
  2. 「将来の利益」をつくるプロセス
    「将来の利益」を生み出すイノベーションの基本プロセス
  3. 「将来の利益」をつくるプロジェクト設計
    「将来の利益」のための仮説検証の流れをつくる

というもの。

今回のセミナーで力を入れたのは、事業創造の種の見つけ方組み合わせを変える視点

事業創造の種の見つけ方については、マクロ環境から見いだす方法と顧客からのフィードバックの中から見いだす方法を中心にご紹介し、組み合わせを変える方法については、商品の意味・価値、顧客、ビジネスモデル上の役割分担を変える可能性についてお話をした。

2時間という短い時間ではあったが、ポジショニングやRBV(内部資源論)、イノベーションの手法、創発的戦略といった内容を、できるだけ具体的な事例を通してお伝えし、それぞれの社内ですぐに使っていただけるように工夫したつもりだ。
ただし時間の関係上、実際にプロジェクトを設計するところまでは進めないため、ご要望に応じて個別対応することとした。

ご参加いただいたのは、仙台市内の老舗企業、業界トップシェア企業、金属製造企業、IT企業等の経営者及び経営幹部で、本セミナーをとおして企業間連携が生まれるような交流も行われた。
そして、それこそが、このセミナーの裏ミッションでもある。

長期的な地域経済の活性化は、

地域の企業“群”が緩いネットワークで結びつき相互に支援し合える生態系

を育てていくことで実現するもの。
時折外部からのエネルギーを取り入れつつ、自分たち自身の相互作用の中で新たな価値を生み出していける状態を保つことが望まれる。

参加者の皆さんからは、「新しいプロジェクトを作ってみたくなった」「新規事業の考え方、発想の方法、具体的事例等とても分かりやすい内容だった」「仮説検証の視点はとても参考になった」といった感想をいただき、経営革新への後押しになったのではないかと考えている。

大学としては、この用にして生まれた

生態系が臨界状態を保てるような適切な介入をする

というのが望ましい役割だと私自身は考えており、そのためのコーディネート機能を担ってきた。
次年度以降、さらに深い関与が進むようになれば、生まれたての生態系がより豊かなものに進化していくのではないかと期待している。

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