お世話になっている東北学院大学を含む、宮城県の12高等教育機関で申請した
みやぎ・せんだい協働教育基 盤による地域高度人材の育成
という事業が「地(知)の拠点大学による地方創成推進事業(COC+)」に採択された。
この事業は、地(知)の拠点大学の教育と地域連携のノウハウを活用して地方創成を進めようというもので、地元就職率向上に対する数値目標の設定が義務づけられている。
こういう事業に積極的に取り組もうとする人の多くは
地域への関心を高め、地元志向の学生を育てよう
などと考えるのかもしれない。
それでよいのか?
私自身は、大学生をその地域の企業に就職させよう!などという話には基本的に「さぶいぼ」(じんましん)が出る。
大学まで出たのなら、どこででも生きていける人になってほしいし、就職しなくても自分で仕事を生み出せる人でいてほしい。
そんな人が戻りたくなるような街を作るのは、その地域に住む大人の仕事だろう。
COC+という仕組みを、想定されているスペック以上に本気で使い切って、
どこでも生きていける若者たちと、彼らが望んで勤めたくなるような素晴らしい企業づくり
に貢献したいと思う。
まちがっても、若者を地域に縛り付けるような大人にはなりたくはない。
将来の大樹と、それが根を張るにふさわしい地域を作ることが仕事だというのが、この事業に対する私の基本姿勢だ。