学問を楽しむために、まず授業を楽しむ

後期の授業が始まった。
担当するのは、「地域の課題I(再履修版)」と「地域の課題II」の2科目。
前期と比べると受講生の総数は10分の1ほどになる。
せっかく人数が減るので、精一杯いろいろな実験をさせてもらおうと思っている。

そのひとつが、写真の問いだ。

2016-09-12-12-14-25

ひと口に「楽しむ」といっても、受講生ごとに違うのは重々承知しているし、それを統一させようというわけでもない。
楽しむことに繋がりそうな取り組みは一通りなんでも試してみるつもりだ。
苦笑するようなものとしては「先生が痩せてかっこよくなったら楽しめる」というのがあったので、

毎週の授業の最初に体重測定をする

ことにした。なんとも自虐的で、もしかしたらばかげたな取り組みだが、授業を楽しむことへの入り口は少しでも増やしてやりたい。

もちろん、かなりストイックなものもある。
「授業の準備を十分にする」「ディスカッションで他人の意見を否定しない」等々、苦笑しなくてすむ意見も多い。

個人的には、そのどちらもまるっと飲み込んで、授業を、そして学問を楽しんでもらえるようにしたい。
そのための努力を惜しまないのが教員というものだろうと思う。

楽しくなくちゃ学問じゃない

って、楽しんだことのない人からは「嘘だろ」と言われるだろうが、決して嘘じゃない。
物事をほんの一歩深く知る、そのための努力は大変なものだが、そこで得られる喜びも半端ではない。
もしかしたら、世界中で自分だけがつくりあげた「知」かもしれないから。
その入口に一人でも多くの学生を立たせたい。
それが、自分が大学教育に関わる理由なのだろうと思う。

さて、彼らの成長と私の体重減少に乞うご期待。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA