今日は自分が担当する講義「震災と復興」の第14回目。
最終回である次回、「復興に対して自分たちができること」をテーマにプレゼンテーションを行うことになっている。
今日はそれに向けて、リハーサルと相互ブラッシュアップを行った。
プレゼンテーションに含まれるべき項目は
- 被災地の現状と今後のあるべき姿
- 今後のあるべき姿と現状のギャップ=課題
- その課題が生じている原因
- 課題解決への提案
- この提案を実際に行ったらどういう結果になると考えられるか
それらに対して、以下の四つの観点で相互ブラッシュアップを行う。
- 現状と課題に関する分析は正確か(証拠はあるか)
- 課題の原因分析は正確か(証拠はあるか、論理的に筋が通っているか
- 原因とされたものを一つ一つ解決する提案になっているか
- この提案によって幸せになる人がイメージされるか
と、ここまで示しても、1年生前期の講義で十分なプレゼンテーションもブラッシュアップもそうそうできるものではない。
それでも、適当なところでお茶を濁すよりも、しっかりと事実に向き合う批判的精神の獲得を目指したい。
この講義の受講生は、全員が震災の当事者。当事者としては、「自分がどう関わるのか」という視点を持つべきだろうし、学生としては、正確な一次情報に基づき、論理を積み重ねることを意識してできるようになってもらいたい。その中で「自分だったらどうする」という視点を持つことで、これまで学んだことを結びつけ、未知の問題に取り組む足がかりとすることができれば、この科目の教育目標はクリアしたといえる。
さて、来週はどんなプレゼンテーションを見せてもらえるのか、楽しみにしておこう。