若者は正解を探さずに楽しんで事業に取り組み、大人は何が起こっても最終責任を負う

徳島から大阪を経由して豊田市へ。

用件は、同市が取り組んでいる「学生とハタラクをつなぐProject」の学生スタッフをサポートする人たちのお手伝い。

受託しているNPO法人働く人の笑顔づくり研究所(通称 「はたけん」)さんからの依頼で、学生チームが存分に力を発揮し、事業成果を出すために、周囲の大人はどうすれば良いのか、そのノウハウをハンズオンで提供するのが今回のお仕事だ。

「学生とハタラクをつなぐプロジェクト」というのは、豊田市の次世代育成課が、市内の優良企業と大学生の出会いの場を作り、学生に対する企業の認知を高めつつ、そこに参加する学生たちの「企業を見る目」を養い、キャリア形成の一助にしようというものだ。就職に直結させようという色気がない分、より教育的効果の高いプログラムとして設計しすい。

今回の事業では、

  1. 企業で働く人たちと学生が語り合うカフェ
  2. 経営者に自社のことや経営について問いを投げかける経営者塾
  3. 企業の実像を見に行くツアー

の三つのプログラムが計画されており、最後にまとめと提言のためのシンポジウムを開催するという流れだ。

それぞれのプログラムの運営については、ある程度「はたけん」の側で持っているので、仕様どおりの事業を実施するだけならそれほど手間をかけなくてもできる。

しかし、この事業の目的には、次世代の人材育成がある。であれば、事業の運営自体も次世代が育つように工夫するのがよいだろう。となれば、これは、実践型インターンシップやマイプロといった、仮説検証型のプロジェクトにしたてるのがよい。ということで、各プログラムの手伝いではなく、事業全体の運営や工夫改善を学生チームに任せることにした。

2016-08-25 16 57 29

今日の第一回ミーティングでは

 とにかく自分たちが楽しんでほしい。そして周りの人たちが楽しめるようにしてほしい。

ということを伝えた。
また、「はたけん」の所長からは

 正解を探さないこと

という檄が飛ばされた。
さらに事務局長からは

 全責任は私が負います

という言葉も飛び出した。

参加した学生たちは、早速事業運営のためのディスカッションをはじめ、次々とアイデアを出してはたたき、ブラッシュアップを重ねていた。

ある程度の能力と意欲を持つ若者には、これは最強のマネジメントスタイルだが、受け止める若者たちの方は大きなプレッシャーにもなるだろう。それが一皮むけるチャンスにつながるのだから、ぜひ、そのプレッシャーも受け止めてほしい。
事業完了の来年2月まで、手も口もなるべく出さずに見守る。かつ、適切な問いを投げる。そのトレーニングを周囲の大人たちに走ってもらうことになる。

大学でもやってみたい取り組み。さて、どんな結果になることか、今からとても楽しみだ。

 

閑話休題

愛知県ということで、コメダの「シロノワール」を体験。
おいしかったけど、生活習慣病の塊である私には一口が限界だった・・・とほほ。

2016-08-25 15.36.53

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