今日は、仙台市内の旅行会社で実習中の学生の中間報告会。
外国人利用者を増やすためのWebサービズを改善するというのが彼女たちのミッション。
そのために外国人旅行者へのインタビューを実施した経過を報告した。
まず驚いたのが、
仮説を七つ設定
したという点。
3週間ほどのプロジェクトで設定するにしては多すぎる。
ということは、ちゃんとした仮説設定ではなく、「疑問を並べただけの可能性はないのか?」という疑問が生じる。
また、それらの仮説を検証するためのインタビューになっていたかどうかという点も少し厳しいのではないかと思う。
七つの仮説を検証するようなインタビュー項目って創るだけでも大変だし、ちゃんと聞こうと思ったらかなり時間も必要だろう。
ということで、
しっかりした仮説をひとつだけ検証すること
に集中してはどうかとアドバイスしてきた。
こうなる原因のひとつは、今回の実習生たちが優秀、というか頭が良いというところにある。
「現実を頭のなかで再構築したもの」を相手にしてしまっている。
現場にいるのに「思考実験」をしているような状況だ。
ここから脱出する方法は、実はそれほど難しいことではない。
意識を「お客様をハッピーにする」という方向に切り替えれば良い。
そうすれば、思考や行動の優先順位も明確になって、絞り込んだ行動が取れるから成果も出やすい。
残りの期間、相当悩みそうな予感。
それはそれで楽しみなことだ。