西粟倉ローカルライフラボスタートアップ研修

4月4日〜5日、岡山県西粟倉村にて、「西粟倉ローカルライフラボ(LLL)」のスタートアップ研修を担当した。

西粟倉ローカルライフラボ(LLL)というのは、

ご自身の想いを大切にして、興味、経験、スキルと向き合い、これからの生き方と生業(ナリワイ)を、人口約1500人の村「岡山県西粟倉村」で1年間研究していただけるプログラム(西粟倉ローカルライフラボ2018の紹介記事より)

というもので、地域おこし協力隊としての報奨費と活動支援金を得ながら、この地域での生業(ナリワイ)を研究できる仕組みだ。

実践研究のサポート

LLLで取り組まれる「研究」は、何かを実証するというよりも、事業開発に近い実践研究(岐阜大学高木先生の造語)というべきもの。
地域での生き方と生業(ナリワイ)に関する仮説検証をハイスピードで繰り返し、その精度を高めていくもので、そこはまさに創発的戦略が生まれる場でもある。

そのLLL研究生のみなさんの研究のサポートが今回頂いたお仕事。
いわば「創発型の研究手法」を体に染み込ませるための研修プログラムを用意した。

大まかな流れとしては

  1. ガイダンス
  2. 問題意識を問う
  3. ビジネスモデルを理解する
  4. ビジネスモデルを仮組みする
  5. 研究計画を立てる

という四段階で設定した。

ガイダンスでは、「正解を知る」ための研修ではなく、自分で考える場を提供するものであり、「もやもやする場面」が多々あるがそれを正面から受け止メルことを最初にお伝えした。

そのうえで、

ふりかえる⇒語る⇒問われる⇒ふりかえる⇒決める⇒実行する

という基本的な流れを紹介した。

問題意識を問う

ここでの問題意識は「研究テーマ」すなわち、実現しよとしている「生業(ナリワイ)」について

  • 何をどこまで実現するか
  • 誰をハッピーにするか
  • なぜ自分が取り組むのか
  • 立ちはだかるであろう壁はなにか
  • 他に方法はないか
  • どうやってマネタイズするか

という観点からふりかえり、言語化してもらった。
特に、「他ならぬ自分」が取り組む意味を考えていただくための時間とした。
この問はこれから毎回、表現を変えてぶつける必要がある。
それは、一人ひとりかけがえのない存在として事業に取り組んでもらいたいからに他ならない。
それは、「折れない理由」として自身を支える柱になるはずだ。

ビジネスモデルの理解と仮組み

将来的には地域での生業(ナリワイ)からローカルベンチャーに進むことを想定して、基本的なビジネスモデルの知識を提供した。
むやみに複雑なものは示さず、ごくごくシンプルな、小売、製造販売、広告、仲介のモデルを理解してもらうことに注力した。
後は実際の利益の出し方、すなわち利益モデルについて折に触れて紹介する予定だ。
今回は応用がききやすい、製品ピラミッド利益モデルと、マルチコンポーネント利益モデルの紹介にとどめた。

それよりも重要なのは受講生自身のビジネスモデルの構築だ。
何をしたいか、どんなものを提供したいかについてはイメージできている場合が多いので、あえて触れずに、

  • 顧客のニーズと制約条件
  • バリューチェーンの強み

に集中して言語化するようにした。
空想の世界にあるビジネスを現実世界に引き寄せるのに有効な手法だ。

研究計画

ここでいう研究とは、地域での生業(ナリワイ)に関する受講生自身の仮説を検証すること
その第一歩として、現時点での検証項目(やってみなければわからないこと)と仮説、検証のための行動を考えてもらった。

そして、この先半年間の大まかな計画にまとめ、さらに向こう1ヶ月の具体的な行動に落とし込んでもらった。

ここまでくれば、後は実行あるのみ。
どれだけ高速に仮説検証のプロセスを回すか
そして、実行したことにどれだけ適切な意味付けができるかが勝負どころ。
来月の研修で、意味付けのお手伝いをするのを楽しみにしている。

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