市役所にて財務勉強会

秋田県湯沢市にて、市職員のみなさんの財務勉強会にお招きいただいた。

きっかけは、同じ湯沢市主催の連続セミナーの初回に「趣味は決算書を読むこと」といったのを担当課の課長さんが覚えていてくれたこと。
「2時間ほど趣味の話をしませんか」とのお誘いをいただき、「企業会計の話でよろしければ」とお引き受けした。

内容としては経営者向けの財務セミナーと大きく異なるところはない。
最初に、財務と会計と経理の違いを説明し

財務とは資金のマネジメント、すなわち、調達、活用、強化

であると、また、

経営者は硬めで利益と税金を見つつ、もう一方の目でキャッシュを見ている

ということを説明した上で、経営者的な視点からのP/L(Profit and Loss 損益計算書)とB/S(Balance Sheet 貸借対照表)の読み方、作り方の講義をした。

1. 損益計算書

損益計算書については、売上総利益、営業利益、経常利益、税引前前利益のそれぞれが何を意味するのか、単純な引き算の式ではなく経営上の活動と関連付けて、以下のようなことを紹介した。

  • 売上高総利益率が高い=原価が低い>儲かりやすい商品、仕組み>参入障壁が低い=ライバル多い→ブランド力向上の打ち手が必要⇒広告・宣伝、ノウハウ強化
  • 売上高総利益率が低い=原価が高い>儲かりにくい商品、仕組み>参入障壁が低い→原価を下げる打ち手が必要⇒単品の原価を下げる、粗利率の高いものをできるだけ売る
  • 売上高総利益が高くて営業利益が低い
    >経費がかかりやすい体制、仕組み、体質⇒経費節減の打ち手が必要
  • 営業利益率が同業他社と比べて低い⇒マネジメントの改善の余地あり
  • 経常利益=営業利益(本業の収益力=全社員の責任)+営業外損益(財務の収益力=経営者の責任)

2. 貸借対照表

貸借対照表については、流動資産、固定資産、臭豆腐祭、固定負債、資本金、利益剰余金の割合を形で捉えることで、その企業の状況が理解しやすいことをお話した上で、

ROA(Return on Assets 総資産利益率)=経常利益÷総資産

すなわち、資本の効率に意識を向けること、さらには、自己資本比率との兼ね合いを考えることで、業種業態を踏まえた、財務の健全性を見る視点について理解を勧めていただいた

その他、固定資産、減価償却、特別損失、事業承継と株価といった、経営者目線で必要な財務の知識を提供した。
自治体職員のみなさんが、P/LやB/Sを教科書的に読んで、地域企業の経営者に助言をする・・などということではなく、P/LやB/Sを読み解くことで、経営者や働く人たちが何を目指し、何に苦しみ、どんな手を打っているのか、といったことを理解し、寄り添えるようになる。
その入口として活用していただければとてもありがたい。

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