気仙沼市にて「アクティブコミュニティ大学」の開校式に参加した。

「アクティブコミュニティ大学」というのは、アクティブシニアを中心に、新たな地域の担い手を生み出そうという市民講座。今日の開校式を皮切りに3月まで全12回にわたって様々な講義やワークショップ、フィールドワークなどが予定されている。気仙沼市が発案・主催のこのプログラム、ご縁があって東北学院大学が運営することになり、私も事務局スタッフとして参加することになった。

このプログラムの特徴を一言で表すと

上機嫌

ということになるだろうか。

日頃から様々なこと ー地域活動とかに限らない。趣味とかでも大いにOKー に楽しんで取り組んでいる人が、その楽しさを周囲に広めていくことで、

上機嫌なクラスター

を地域内に作ろうとしている。それが、他のクラスターと結びついていくことで、地域の生態系が今後の環境に適応した形で組み替えられて行くことを狙っている。

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今日の開校式にあたってはIIHOE(人と地球の研究所)の川北秀人さんに

自治を回復し、まち・むらの課題を、まち・むらの力で解決するために

と題した基調講演をお願いした。

川北さんからは、最初に、

豊かなコミュニティの担い手になる方に質問です。ご自身がアクティブになること、周囲の方との関係がアクティブになること、長期的にはどちらが有効か。

という問いが発せられ、各人がアクティブに動くことよりも、地域の交わりが豊かになることが「アクティブコミュニティ」なのではないかという問題提起がされた。

その後、人口統計を基にした気仙沼の現状と将来予測が示され、市内でも同様の課題が生じるであろう地域の分類や、近隣地域でのベンチマークの可能性などが示された。
後半は、島根県雲南地域の小規模多機能自治の事例や、飛騨高山の事例、長野県や沖縄県の事例などを踏まえて、どうやって交わりの豊かな「アクティブコミュニティ」を作っていくのかというメッセージが何度も投げられた。。

次回以降、川北さんの講演をベースにしながらも、角度の違う様々なアプローチが示される。
それらを受講生の皆さんが自分なりに消化して「上機嫌なコミュニティ」づくりに活用していただけるよう、精一杯サポートするつもりだ。

遠路はるばる基調講演に来てくださった川北さんには改めてお礼を申し述べたい。ありがとうございました。