9月5日、みやぎCOC+事業で取り組んできたFD/SD研修が最終回を迎えた。
これまでの4年間で、ハンズオン型も含めて69回、受講者のべ1700人あまりという、いささか常軌を逸したスケジュールで進めてきたが、結果としては10%あまりの178人の先生方が、みやぎCOC+事業のような地域協働教育のコーディネーターとして、初級レベルには達するに至った。これは、事業協働教育機関すべてに一人以上コーディネートが可能な人材が育ったということになり、事業目標の一つが達成された具合だ。
今年度のFD/SDのプログラムは以下の通り。
≫ Section1 教学マネジメントと教員・職員の役割
日時 6月21日(金)16時20分から17時50分まで
場所 宮城学院女子大学本館第2会議室
内容 1. 教育の質保証と教学マネジメント
2. 教学マネジメントに対する教員と職員の関わり
3. 教員と専門職員の役割と連携
≫ Section2 大学と地域・企業をつなぐ連携の意味と可能性
内容 1. 地域・企業連携の必要性とコーディネーターの役割
2. 地域・企業と大学のコミュニケーションの実際
3. 地域・企業連携の可能性
≫ Section3 「単位互換コア科目」プログラムの開発
内容 事前研修「開発・設計」
1. 授業の全体フレームの設計(講義のテーマと配置)
2. 学生による調査活動の設計
3. ワークの設計とファシリテーション
≫ Special Section 「単位互換コア科目」プログラムの運用
① 単位互換コア科目「地域の課題Ⅰ」の聴講及び参加
内容 単位互換コア科目「地域の課題Ⅰ」の受講学生とともに授業に参加
② 単位互換コア科目「地域の課題Ⅱ」の聴講及び参加
内容 単位互換コア科目「地域の課題Ⅱ」の受講学生とともに授業に参加
≫ Section4 「単位互換コア科目」プログラムの評価
内容 事後研修「評価・ふりかえり」
1. プレゼンテーションに対するフィードバック
2. ふりかえりの手法
3. 評価と検証
最終回の今回は、夏期に開催した単位互換科目「地域の課題Ⅰ・Ⅱ」の講義内で学生が実際に提出した資料をもとに、学生へのフィードバックや評価を参加者同士で意見交換する形式にした。
また、「地域の課題Ⅰ」に高校生が参加したことから、高等学校教諭の参加もあり、大学、高等専門学校、高等学校の教職員が合同で研修会を行うという形になった。
参加者からは、
- フィードバックについて考えを深めることができた。ぜひ実践したい
- 地域の課題ⅠとⅡの学びが、どのようにふりかえり評価されているか確認・共有できたので、参加して良かった
- ふりかえりと評価の重要性を改めて実感することができた
等の感想があり、全員から研修会に「参加して良かった」、研修内容について「大変理解が深まった」、研修の内容を自身の業務に「取り入れたい・実践したい」との回答があった。
参加者の皆さんと、ここまでの長いFD/SDの道のりを支えてくれた事務局の皆さんに、心からの謝意を送りたい。
なお、これまでの4年間のFD/SDの活動については、事務局で報告書にとりまとめてくれているので、興味のある方はご覧ください
これまでに実施した本事業におけるFD/SD活動の推進状況についてはこちら