子供たちの商売体験のイベント「ジュニアエコノミーカレッジ(略称ジュニエコ」というのが全国で開催されている。
仙台でも、一般社団法人みやぎ次世代育成協議会が主催で開催されている。
この取り組みでは、小学校5〜6年生の子供たちが「会社」を作り、商品開発、資金調達、販売、決算までを一通り実体験する。
会社作りでは、自社のコンセプトや理念、行動指針まで考え、それにあった商品や店作りに取り組む。
さらには、周囲の大人たちに事業計画を示し出資を受けたり、銀行役の大人(私も「もうかりまっか銀行」の頭取役をさせていただいた)から借り入れを受けたりして資金を集めて、それを元手に商品を製造する。
商品開発・製造のプロセスにも紆余曲折があり(まくり)、やっとのことで販売にこぎ着ける。
今年の販売は、10月18日に開催。
すぐ売れる商品もあれば、なかなか売れないものもある。
それでも完売することを子供たちはあきらめない。
それどころか、値下げもせず、懸命に街ゆく人に商品を売り込んでゆく。
ひたむきに商売に取り組む姿勢には、大人のこちらが学ばされ反省させられる。
販売の後には「まとめセミナー」。
決算と振り返り、そして今後のアクションを考える場があり、「イベントがんばってよかったね」で終わらない仕組みになっている。
そして今日は、「株主報告会」。
約半年にわたった「ジュニエコ」の成果報告と表彰。
期間中の子供たちの変化を目の当たりにすると、時間が十分に確保できず、関わりがあまり持てなかった私ですら、ちょっとうるっとくる。
フルコミットで参加してきた人たちはなおさらだ。
個人的には、銀行での「貸付審査」の際に頭取役の私が言った
という言葉をまっすぐ受け止めて、商品構成を考え直し、利益を当初予定の2倍以上にあげた「会社」があったことが、とてもうれしい。
こどもたちは、ちゃんと伝えればまっすぐにお金の価値を受け止めることができるんだなと感じた。
ひたむきに取り組む子供たちに、自分の覚悟を問われ続ける時間だった。
ありがとうございました。