今日は、私としては初めての学内FD研修の講師。
いつもよその大学でばかりお話ししているから(^^;

今回のテーマは

「主体的な学びの場」をつくる
− 効果的なアクティブ・ラーニングの設計と運用 −

ということで、講義90分、ワークショップ90分のがっつりエントリーバージョン。
各学部学科から選りすぐりの先生方だけに、反応はすこぶるよい。

まず最初に、アクティブ・ラーニングは表面的な手法ではなく、本質をえぐろうという話からスタート
大学教員としてどのような振る舞いをすることが学生の主体的な学びを引き出すのかという問いを意識していただいた。

それは、各教員の専門分野の知識を深め、探求するプロセスに沿ったものになっている。
だからこそ、教員はしっかり研究に打ち込まなければならない。
ファシリテーションの技法はそれを補う小技に過ぎないのだと言うことを強調した(と言いつつ、簡単に使える小技はいたる所にちりばめてはいるのです・・笑)。

では、具体的に授業の中でアクティブ・ラーニングをどう実現すればよいのか。
それを考えるために

分析、推論、応用

の学びの三つのステップを提示し、自分が担当する科目で、この三つのステップをどのような割合にすべきか、それぞれの授業ではどうかということについて、ワークショップの中で考えていただいた。

こういうことを考えようとすると、カリキュラム全体の中で自分が担当している科目がどのような位置づけにあるかを理解しなければいけない。
それができるようになると、

アクティブ・ラーニングは単独の科目や授業の話ではなく、カリキュラム設計の話

であるという認識ができていく。

その先に、何を基準としてカリキュラムポリシーを定め、科目を配置するかというテーマもわき上がってくる。

大学としてどのような知を生み出す営みをするかということがカリキュラムに反映され、一つ一つの授業の中にしみこんでいく。
その道筋をつくるのがFD(Facalty Development)。
そこまでの仕込みをした上での第1回目の研修会。まだまだ先は長いが、まずは第一歩!