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地域コミュニティの脱構築の担い手は育つか

このところ毎週日曜日は気仙沼にいる。
気仙沼市が主催し東北学院大学が運営する「気仙沼アクティブコミュニティ大学」のためだ。
これは、知識や経験を生かした地域活動の実践を目標にした講座ということになっており、参加者一人一人が自分の取り組みをいかに周囲の人に広げ、地域全体をアクティブにできるかということを考え実行する講座だ。

と言いつつ、「アクティブコミュニティとはなんだ?」という問に対する模範解答は作っていない。
開講式ではIIHOEの川北さんから

豊かなコミュニティの担い手になる方に質問です。ご自身がアクティブになること、周囲の方との関係がアクティブになること、長期的にはどちらが有効か。

と言うと位が発せられたが、それも一つの問いとして腹に入れて、受講生が自分たち自身で「アクティブコミュニティ」を定義するようになっていただきたい。

第2階と第3回の講座は私自身が担当し、じっくり時間をかけてお互いのことを知っていただく時間とした。
通常のワークなら20分位で済ますようなアイスブレイクに6時間もの時間を費やしたのには、もちろん意味がある。
それは

主体的にコミュニティを形成する

ということを身をもって学んでいただくため。これが、このあとの講座の展開の中で生きてくる。

2016-10-16-15-13-50

ところで、ここでも使った「コミュニティ」という言葉。
「地域の人のつながり」としか解釈されていないことが存外多い。
しかし、そもそもコミュニティというのは、共同生活の生産性を高めるためのもので、いわゆるGesellschaft(機能体組織)として存在している。
その中核に地縁や血縁によるGemeinschaft(共同体組織)があると考えるのが妥当だろう(専門家じゃないので異論があれば教えてください)。

今日本の地方部におけるコミュニティはどうなっているのか。
産業構造が一次産業主体から三次産業主体へ移行する過程で、地域のGesellschaft(機能体組織)としての機能や価値は低下せざるを得ない。
簡単にいえば、地域よりも会社がコミュニティとしての機能を持つようになる。
その中で、Gemeinschaf(共同体組織)を再生しようとすると、自然、情緒的なつながりがクローズアップされることになる。
そういうふうに、ある意味素直にシフトするのではなく、

Gesellschaft(機能体組織)としての機能が低下しているという前提に立って、地域をどう再編し、どのような機能を捨て(ここ大事!)、どのような機能を持つかという問題に真剣に向き合う

ことが今必要なのではなかろうか。

アクティブコミュニティ大学の受講生には、そのようなコミュニティの脱構築(言葉これであってるかな?)の担い手になっていただきたいなと思っている。

 

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