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学びを通して得た知識の中の基本メカニズムを理解し、異なる制約条件の事象に適用できるようになってこそ大学の学び

東北地域大学教育推進連絡会議という、ちょっと硬い雰囲気の会に参加した。

恥ずかしながら、初めて聞いた会議体だったのでどういうものか確認すると

東北地区国公私立大学の教育支援担当教員等が一堂に会して、学士課程教育の構築に向 けた教養教育カリキュラム・実施体制、また広く大学教育力向上のためのFD等のあり 方に関する情報交換・交流を行う。

というものらしく、主には教養教育企画、FD等を担当する教員が参加する会議なのだそうだ。

今回は東北大学の高度教養教育・学生支援機構が幹事機関となって、

地域連携による大学カリキュラムの開発とその成果

というテーマで開催された。
テーマの性質上COCやCOC+に取りう組んでいる大学の関係者が登壇するということで、私にもお声をかけていただいた次第だ。

個人的な問題意識としては、単に学生を地域に出すだけで、その教育的な糸も、効果も示せないと感じる取り組みが数多く見られる中で、

「大学教育として」どのような設計をすべきであるのか

について議論したくて、喜んで参加した。

2016-10-15-13-15-47

今回登壇したのは、私の他には福島大学、山形大学、岩手大学でCOC/COC+に関わる人達。
それぞれの大学の取り組みを紹介した後、カリキュラムの開発やそのせいかに関する観点でディスカッションが行われた。

東北学院大学のCOCと宮城県のCOC+では、地域との連携を通して

  1. 地域(または地域企業)が自ら成長進化する
  2. そのプロセスに学生が関与することでそれが加速する
  3. 同時に学生は仮説検証型の学びを深められる

といったことを主眼においている。
つまるところ、これらの事業を通して目指しているのは大学教育改革にほかならない。
ただしそれは、

地域や企業やその他のものに「役に立たせるため」の教育ではなく、学生自身がその個性と能力を自分が発揮したいと思う場で大いに発揮できるようにする

ためのものだ。
そのための実験的なミニカリキュラムを構築し、運用しているのが今の状況。

そこでは、のために、「○○力」を身につけるといったことではなく、どれだけ深い学習につながる学習活動を実践できるようになったかで教育効果を測定するようにしている。
大切にしている学習活動を一つ取り上げると「はなれた問題に適用する」というものがある。
これは

それまでの学びを通して得た知識の中の基本メカニズムを理解し、異なる制約条件の事象に適用することができる

というもの。平たく言えば、学んだことを別の分野で活かせるかという話だ。
これができ量になると、世の中の様々な資源の使いみちや組み合わせを変えるということができるようになる。
それはシュンペーターの言うイノベーションのプロセスにほかならない。

こんな風に学習活動の深さで評価するという仕組みはまだどの大学でも導入されていない。むしろコンピテンシー(平たく言えば「○○力」)を更に細分化して評価する「ルーブリック」が精一杯のところ。
宮城のCOC+ではそれを超える評価の仕組みを構築することを狙っている

・・・と大見得を切って帰ってきた。

大見得を切った以上、やるしかない。
他の何よりも優先して取り組む課題になりそうだ・・・道は険しいなぁ・・・

 

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