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人との関わりの中で、情報をつなぐ「結合の手」が成長する

出張の合間に仙台に戻った。目的は「地域課題演習プロトタイプ版」参加者の修了研修。
3週間のプログラム(実質的には短期実践型インターンシップ)に取り組んだ学生たちのふりかえり研修だ。

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ふりかえりのテーマはふたつ。

  1. 成果のふりかえり
  2. 体験のふりかえり

最初に、成果のふりかえりをする。
この場合の成果は、あくまで受入企業の事業に与えるインパクト。
このプログラムは、戦略的な課題に対して3週間という短い期間で取り組むため、事業に与えるインパクトを利益等の数字で表すことは難しい。
先々のゴールに対して、しっかりとした仮説を持ち、KPIを設定し、そこに届いたかどうかを確認する必要がある。

今回実施したプロジェクトは

  1. インバウンド向けの民泊サービスの改善
  2. 地元食材を用いた粉末食材の介護施設への販売

のふたつだが、前者では特に実習生自身がどこまで出来たのかを言語化するのが難しい。
そのため、期間中のプロセスをふりかえり、どのような仮説のもとに何をやってどんな結果になったかを言語化する。
後者のプロジェクトでは、「販売」という目標を当初設定したものの、それに届かなかったことに対して、事業の進捗の観点からどう意味づけするかが問われる。今回出来なかったという事実は動かないので、この先にどのようにつながる布石を打てたかを問う。更には、事後の受入企業のふりかえりでもその辺りはうかがうことになる。

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続いて、体験のふりかえり。
事前事後を比較して、様々な体験が自分にとってどんな意味を持ち、また自分にどんな変化をもたらしたかを振り返る。
これがちゃんとできる人は、自分の身の回りに起こることを

新しい知を構成するための素材

として、自分の中に蓄積することができる。特に

新たな知を生み出すために様々な情報をどのようにつなぐか

という、「結合の手」が長くなったり、多くなったり、太くなったりする。
これは多様な相手との相互作用によって生じるもの。言い換えれば、

いろんな人との関わりの中で人はいろんな知恵を生み出す力を持つ

ということ。
知を構築するという側面で、大学が唯一苦手とする部分がここだろう。
地域と連携したプログラムが、大学教育にもたらすものを正確に理解し、プログラムを設計しなければならない。
一歩間違えると、「結合の手」が、あらぬ方向に強化される場合もあるから。

来年はいよいよ本番。
いろんな仕込みを施した、絶妙なプログラムをお目にかける予定だ。

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