今日は、NPO法人ETIC.が提供する地域イノベーター留学のワークショップ最終回。
これは、主に首都圏の社会人が様々な地域の中小企業の課題解決に取り組みつつ、地域と企業の関係性を編み直す。その家庭で、参加者自身が、様々な地域で革新的な活動を生み出す力を高めようというプログラムだ。
およそ4ヶ月にわたるこのプログラムもいよいよ、各地の受入企業で見いだした課題に対して解決のための具体的なアプローチをまとめるフェーズ。
各チームとも、最初に与えられた「お題」に対して、自ら現地で実際に見聞きした事柄をもとに自分たち自身で「本当の課題」を追究して、解決の提案を考えてきた。
今日のワークショップでは、その「本当の課題」設定が的を射たものであるか否かを、三人のメンターが徹底して問い詰めることに時間の大半を使った。
その結果として、またしても位置から考え直す必要に迫られたチームもある。
そこから課題解決提案を作り込むには相当なエネルギーが必要になるが、これまでの現地でのフィールドワークやワークショップでのインプットを何度も咀嚼し十分に発酵させることで、よりよい解決提案が「思い浮かぶ」ようになる。
それは単なる思いつきではなく、何度も何度も既有の情報の間の関係性を編み直す中で、あるとき適切な情報ネットワーク、すなわち知識として生み出されたものだ。これがいわゆるアブダクション(仮説的推論)につながるのだ。
その産みの苦しみがこれから二週間ほど続く。
この先、我々メンター陣にできることは実際のところ何もない。ただ見守るだけ。
最終報告会は2月7日。
それまで、精一杯編み直しが進むことを期待している。
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