大学教育と胸を張って言えるインターンシップの要件

大阪の難波にて、産業界ニーズテーマBに取り組む大学の教職員向けに。インターンシップの設計と運用に関する研修会の講師を担当した。

いただいたお題が

学生にも企業にも本当にためになるインターンシップとは?

というもので、実際にそれを実現している吸収インターンシップ協議会の古賀正博事務局長と、NPO法人JAEの坂野充代表から事例をお話しいただきながら、就職活動のためではない、大学教育としてのインターンシップの設計と運用についてお話をした。

参加者は大学の教職員を中心に約30名。事業の性質上キャリアセンターに関係する人が多い。
それでも、あえて、

大学教育としてのインターンシップとはなんぞや

という大上段から振りかぶったお話をした。

キャリアセンターという部署は、単に就職支援をしている部署・・という目で見られるのがおおかただろう。
競争的資金を獲得してその事業に取り組んでも多くの場合は孤立無援の戦いをすることになる。
しかし、大学に関わる人たちは多かれ少なかれ大学教育に関わっているという誇りを持っている。
それをちゃんと言語化して、大学教育しっかりと関わることができるゲートウェイがインターンシップだとも言える。

では、どういうインターンシップなら大学教育として成立するのか。
答えは難しいものではない。一言で言えば

未知の事象に対して仮説検証を繰り返しながら最適な解を導くプロセス

を埋め込むことがポイントだ。
つまるところ、新規事業のようにやってみなければわからないことに仮説を持って取り組み、それを検証修正していくようなものにするのがよいと言うことだ。

これは、研究のプロセスとも親和性が高く、大学教育の中でほかの何をおいても身につけるべき能力でもある。文部科学省の言う汎用的能力も突き詰めればこの仮説検証能力に他ならない。

企業にとって成否のわからないプロジェクトに取り組む

これが企業と学生の双方にとってメリットのあるインターンシップなのだ。

だったら、大学で研究活動にいそしめばよい・・と言う話にもなる。
それはそれで大切なことだと思う。
それでもインターンシップを行うとすれば、仮説検証に加えて

他者との深い関係性の中に入る

という特質を活かすのがよい。

そこまでの仕込みをできれば、学部教員に対してもインターンシップは大学教育の一環であると胸を張って言うことができるようになる。

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