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大学と組んで課題解決に取り組む企業とそのプロセスで学ぶ学生がともに成長する。そこまでやってこそのCOC+

COC+事業の一環として「人材育成と企業支援を考えるシンポジウム」が開催された。

オープニングは、事業実施最高責任者でもある東北学院大学の松本宣郎学長と、事業協働自治体を代表して仙台市経済局の梅内淳次長のご挨拶。
続いて、地域協働教育推進の阿部重樹機構長(東北学院大学学長室長・経済学部教授)から、「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」および「みやぎ・せんだい協働教育基盤による地域高度人材の育成事業」についての説明がなされた。
普通事業説明というと5分程度のイメージだが、今回はガッツリ時間をとって約30分のスピーチを機構長にはお願いした。
それによって、この事業が「就活支援」ではなく、また「学生を宮城に縛りつけるもの」でもなく、

よりよい教育を通して成長した学生と、そこに関与することで成長した企業

がより高いレベルでマッチングすることを目指しているという趣旨がしっかりと伝えられた。

 

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事業説明の後は、第一部のパネルディスカッション「課題解決型プログラムを通して創造したもの」。
岐阜から実践型インターンシップで実績を上げている枡製造会社の有限会社大橋量器の大橋博行社長、元インターン生の中野希栄さん(名古屋外国語大学4年)、コーディネート機関であるNPO法人G-net 共同代表の南田修司さんにお越しいただき、事例紹介をしていただいたあと

  • どんなプログラム/プロジェクトなら企業にとって価値があるか
  • それらのプログラム/プロジェクトで、どんな大学生としての学びが得られるか

といったことをテーマにディスカッションを行った。

開場からは、中野さんに対して

「インターンシップと学業をどう両立させたのか?」

と言った質問が投げかけられたが、これに対する中野さんの返答が

「大学は大学、バイトはバイト、インターンはインターンというものではなくなっていって、インターンで学んだことを学校でどう学びに生かせるか、バイトでも、ただお金を稼ぐではなく、みんなと一緒にこのお店をよくできたらいいねという話になり、課題解決型プログラムが主に話の流れでなってくるかもしれないが、自分が気付いていなかっただけで学校で学べること、学校でできることがいっぱいある。バイトでも1時間が早くたたないかと思っていたが、そうじゃなくて、いい意味で褒めてもらうにはどうすればいいか、それでお給料が上がらないかなというかんじで思えるように、全てバランス。両立はきつかったと思うときもあるが、バラバラにしてしまうと結局意味がない。覚悟を持って選択されたと思うので、いかに結びつけて、ひとつのものとして最終的にできないかまで考えられたら、両立するのも悪くないと思う」

と、なんとも清々しく見事なもの。
どんな大人が語るよりも説得力があって、コーディネーター役の私が、素直に頷いてしまった。
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第二部は、ワークショップ。
「企業がさらに発展・成長し、学生が育つプログラムづくりとは?」と題し、10のテーブルに分かれて、ご参加いただいた企業経営者の皆さんにまな板に乗って頂き、学生や大学・自治体関係者などの参加者がその企業さんをモデルケースとして、企業のあるべき姿や現状から、課題の洗い出し、学生が参加する課題解決型プロジェクトの設計までを一時間足らずで行っていただいた。

プロジェクト設計の研修は何度もやっているが、今回のワークショップはその中で最短記録。
それでも、多くのテーブルで、あらあらではあるがちゃんとプロジェクトができていた。
なぜそんなことができるのか、その理由は実は簡単で、企業経営者が常に自社の未来を考えているからに他ならない。
それに対して、コーディネーターなり今回の参加者の皆さんのような人たちが、

視点を定め、筋道を立てて聴く

ことで、軽絵者の頭の中がみるみる整理され、実質的には経営者自身がプロジェクトを設計してしまう。

課題解決プロジェクトの設計ができる企業/経営者が増え、大学と連携して自社の課題解決に取り組み、どんどん成長発展する。
そして、そのプロセスの中で学生がより深いアクティブラーニングを実践する。

これらが両輪となることが、宮城のCOC+事業の一番中核的な取り組みだ。
今回のシンポジウムで全てが伝わったとは思わないが、アンケート結果を見る限り企業の皆さんも大学教員も、ともに参画意欲はとても高く、キックオフとしてはまずまずのものだったといえる。

最後に東北工業大学の石川善美副学長から閉会の挨拶をいただき、シンポジウムは無事終了した。

 

このあと、懇親会、二次会と続くのだが、それはまた別のお話・・・

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