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良い会社を見極める材料を大学は学生に提供しているのか?

COC+事業は大学の教育改革のためのもの。

とは言いながら、キャリア支援に関する取り組みも重要なこと。我々コーディネーターチームとしては

  1. 県内の優良企業を発掘する(大学側の目線だと「発掘」になるのも問題)
  2. その企業の魅力と課題(未来に向かって乗り越えるべきこと)を学生に伝える
  3. 学生の「企業を見る目」を向上させる

といったことにも取り組んでいる。

例えば、写真の現場をお持ちの企業さん。

非上場の中堅企業さんだが、「超」の字がつくほど優良企業。少し挙げるだけでも

  • 高速道路や新幹線といった日本の交通インフラに欠かせない資材を生産している
  • 大きな設備投資が必要なのに創業以来70年以上無借金経営
  • 突然仕事がなくなったとしても全社員に数年間給料を払えるほどの内部留保を持っている
  • すでに十分な市場を抑えながら新商品の開発にも努めている
  • 事故防止のための投資を惜しまず、業界随一の安全性を実現している
  • 若い社員が働きやすいように職場環境を整備している

といった点があるのだが、こういったことは普通の学生には全くと言って良いほど伝わっていない。

では、どうすればよいのか?いくつかやれることはある。

第一に、それぞれの企業がどの視点で良い企業であるのかを明確にすること

企業の良し悪しを測るには様々な視点がある。
私などは財務を重視するが、他にもいくつも視点があるだろう。
重要なのは、選ぶ側、すなわち学生が、様々な視点を理解し自分自身で優先する視点を明確にすること。
「自分をどう売り込むか」ばかりを考えるより、「自分にとって良い企業」を見つけ出せるようにするほうがよほど意味がある。

また、大学の就職支援部門の人たちは、企業の良し悪しを測る視点を数多く持つことが求められる。
採用数が多いから、離職率が低いから、何度も足を運んでくれるから・・・その程度の理由で判断しているようでは、到底プロの仕事とはいえない。
まだ社会に出たことのない学生に代わって、また、自分の勤め先しか知らない保護者に代わって、様々な企業の評価ができるスキルを身につけなければならない

第二に、その企業の良い点が伝わるようなツールを用意すること。

現在、学生に示されている企業紹介ツールは、「求人票」だ。
そこには勤務条件は書かれていても、その会社が何を目指し、具体的にどんな事業を展開し、その中で新たに採用される人たちがどんな役割を担うことを期待されているのか・・・等々、企業を選ぶ際に必要な情報が全くと言ってよいほど含まれていない。
そうなれば、選択基準は、名前を知っている企業か、大きな企業か、労働条件・福利厚生が良い企業かといった狭い範囲になってしまう。
それでミスマッチだなんだと言っても、それはもう当然のことでしょ・・というよりほかない。
求人票のフォーマットを変えるなり、追加資料をつけるなり、必要の情報を提供するためのツールを作ることが求められる。

 

こういったことをやろうとすると、相当な軋轢が発生することが予想される。
一所懸命やっているのを横からひっかきまわすのか!・・などという抵抗もあるだろう。

よろしい、本懐である。

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